【基礎編】目の描き方解説【part1】

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みなさんこんにちわ!

ゆかつち

ゆかつちです!

本記事では、初心者の方に向けて基礎的な目の描き方について解説させていただきます!

目は顔の主役と言ってもいいくらい重要な部分で、一説によると約70%の人が目を最も重要な顔の部位と考えているそうです。特に第一印象を形成する際には目が一番に影響を与えているとされています
​イラストを描く上でも 取り分け学習順位が高い部位と言えるでしょう
目が苦手だなぁ、どこから学習すればいいんだろう、という初心者の方はぜひご参考ください!

目次

目は人体で最も重要なパーツ?

ゆかつち

視線を感じる気がする…

冒頭でも少し書きましたが 目は機能的にも印象的にも人体で最も重要なパーツの一つです

・心理学の大規模な国際共同研究ネットワーク(Psychological Science Accelerator)で世界の45か国以上&9000人以上の参加者を対象に行った調査では、どの国やどの文化においても目は第一印象を形成する上で重要な役割を果たすことが明らかになったそうです​
・また「目は心の窓」といわれるように 目が感情や思考の意図を読み取るための最も重要な手がかりとなることから顔の中で最も重視される部位である、と数多くの研究が報告しています

これらのことからイラストについても、人体描写で重要視すべき要素の一つと言っても過言ではありません
時間をかけて学ぶ価値があるということですね

目元の骨格構造

目の描き方の前に目元周辺の頭蓋骨の構造について簡単に知っておきましょう
イラスト向けの人体解剖学の参考書を開くと非常に多くのことが書かれていて情報量に圧倒されると思いますが、実際のところ初心者の場合は 下記の3つのランドマーク(特徴)を知っておけばとりあえず問題ありません

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①眼窩(がんか)
②側頭線(そくとうせん)
③前頭洞上(ぜんとうどうじょう)の眉骨

①眼窩(がんか)

眼窩(がんか)は赤枠内の部分になります。眼球は この眼窩と呼ばれる頭蓋骨の専用の空間の中に入っています
ちなみに眼窩の”窩”とは”くぼみ”のことで、人体解剖学を学ぶと頻繁に出てくる言葉なので頭の片隅にでも残しておきましょう
平均的な大きさは 横4cm縦3.5cm奥行5cm程度で、眼球をすっぽり包み込んで外的刺激から守っています
広く普及しているルーミス式の描き方では、頭蓋骨の縦幅の大体6分の1くらいを眼窩の大きさとしていますね
どのようなタイプの顔を描くにせよ目が入っている場所は大きな穴の中にあるという理解は重要になります

②側頭線(そくとうせん)

側頭線(そくとうせん)は緑色の線の部分になります。側頭と額の分岐線となっており、
個人差が大きいですが一般的には この線上に眉の頂点(眉山)がきて 眉の末端(眉尻)が下の方に折り返していきます

③前頭洞上(ぜんとうどうじょう)の眉骨

前頭洞上(ぜんとうどうじょう)の眉骨は青枠内の部分になります。まゆげが始まるポイントで、特に横顔を描くときの最重要ランドマークになります
眉骨全体の盛り上がりを指して「眼窩上隆起」や「眉上隆起」、「眉上弓」など殆ど同じ意味合いで色々な呼び方をしていますが、名称自体はあまり覚える必要はありません。単に眉間は盛り上がっているとだけ覚えておいてください

目の描き方ステップバイステップ

ゆかつち

では実際に目を描いてみましょう!

アタリの種類

人によってアタリの描き方は異なりますが、目の場合は四~六角形や〇で描くことが多いと思います

四角形を使う場合は眼窩をデフォルメしたものを
五、六角形を使う場合は上下のまぶたの稜線を
〇は眼球そのものを取っています
筆者の場合は、〇で描くことが多いためこれ以降のステップは〇でアタリを描いています

上から四角形、五角形、六角形のアタリ

①目のアタリと上まぶたの線の描き込み

では〇を適当に描いてみましょう
これ以降の描き込みはすべてきれいな線や形を意識しなくても大丈夫です。それっぽく見えれば問題ありません

〇を描いたら、上まぶたの線を描き入れましょう
目頭側の線は〇から少し出すように描いて、目尻の線は〇からはみ出さないように描いておきます

②下まぶたとまぶたの厚みの描き込み

下まぶたの線を描き込みます。その後 上下のまぶたの線の内側にまぶたの厚み(瞼板)を追加します
どのタイミングでもいいですが、目頭(涙丘)と白目の境目も描いておきます

瞼板(けんばん)=まぶたの厚みを忘れずに描き込むようにしましょう

※青色の範囲がまぶたの厚み
※上下のまぶたには厚みがある

③瞳と二重、涙袋の描き込み

瞳と二重ライン、必要に応じて涙袋のラインも描き込みます

④まゆげの描き込み

〇のアタリを消し、まゆげを描き込みます。

まゆげは目元の骨格構造で紹介させていただいた眉骨から始まります。まゆげの流れは眉骨を中心に放射状になっており、側頭線で下に折り返します

⑤好きな絵柄の反映

ラストステップになります
ここまでで描いた目に、好きな絵柄を適用させます。まつげの描き込みやまゆ毛、瞳の大きさなどを好きなように修正しましょう
ちなみにアニメ調の場合は、目頭と下瞼の線の大半を消します。また目尻側の上下まぶたの厚みは塗りつぶしてデフォルメしておきます
リアル調の場合は、シェーディングを行って情報量をさらに追加しましょう

横から見た場合

横から見た場合の目元を載せておきます
横から見た場合も目元の骨格構造で紹介させていただいた3つのランドマークが大切になります
色々な角度から描く方法はまた次の記事で紹介させていただきます!

まとめ!

本記事の内容は筆者の描き方であり絶対的な正解というわけではありません、描き方は描き手の数だけあるものなので参考程度に考えておいていただけると幸いです
とはいえ、どんな描き方であっても最低限の必要な共通要素は押さえていますのでぜひ何度も読み返して理解してみてください

NBAで6度の優勝を達成し、「バスケットボールの神様」とも呼ばれるマイケル・ジョーダン。彼は自身の成功の秘訣について
『ステップバイステップ。どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただひとつ、一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない。』
と言葉を残しました。

絵の勉強は非常に学習すべきことが多いです
人体の目一つとっても知っておかなければいけないことは数多くあります
これから絵の勉強を始めてみようという方やアナトミーを勉強したことがない方などにとっては、この記事の内容でさえ とても高い壁のように感じたかもしれません

しかし、ここまで読んでくださったあなたは、読む前のあなた自身よりも確実に一歩二歩と前に進んでいるのです!
ここからどんどん成長していきましょう!

では

ゆかつち

おつかれさまです!

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